建設環境委員会の視察報告

2018年7月14日(土)

 定例会も閉会した直後の7月5日と6日で建設環境委員会の委員長として「再生可能エネルギー導入による電力の地産地消」(奈良県生駒市)「無電柱化の推進」(京都府京都市)について調査してきました。

今回の視察は、豪雨災害が西日本を襲う中で視察中止も視野に入れつつ行うことになりました。

 

早朝のニュースで、九州から中国地方にかけて豪雨による災害警報が発令中であることを確認。委員長として視察受け入れ市の迷惑になるようならば視察中止も決断しなくてはならないと覚悟しつつ、議会事務局と相談した後で武蔵小金井駅を出発。

 

5日は奈良県生駒市に「再生可能エネルギー導入による電力の地産地消モデル」を視察させていただきました。心配していた天候も、この時点では生駒市は雨雲が去った後であり、問題なく学ぶことができました。

 

生駒市は、小金井市と似た人口規模や産業構造のある住宅都市です。自治体が市民と協働で出資し設立した全国でも珍しい電力小売会社があり、多数の公共施設へ電力供給をしているとのこと。これらの事例は市民による太陽光発電NPOがある小金井市にとっても興味深い取り組みだと考えますし、固定価格買取制度(FIT)の恩恵を利用し、ユニークな取り組みを事業展開している生駒市は、同じく市民意識が高い小金井市でも実施可能な部分があるはずです。

 

翌日の6日は京都市で「無電柱化の推進に向けた取り組みについて」の事例を研究することになっていたのですが、災害警報が発令されている状態での視察は困難と判断し京都市に連絡。しかし、気をつかっていただいたのか受け入れ可能とのお返事をいただくことになり、大雨の中を市役所に伺いました。

 

説明を聞きながら歴史ある街並みにふさわしい無電柱化の実施のネックはコストと地上機器の設置であり、結局は市民の理解が重要になると実感しつつも、携帯電話に緊急災害通報が入る慌ただしい中では、これ以上の迷惑をかけられないと早々に視察を切り上げました。

 

京都駅はダイヤが大幅に乱れ、災害規模が深刻な状況になっていることを実感し不安と心配がつのる中、なんとか小金井に戻ってきましたが・・・。

 

あらためて、この度の豪雨の犠牲になった方々に心からお悔やみ申し上げ、被害にあった方々に心よりお見舞い申し上げます。